無料EA「SnowTrap」を検証しました

ここでは無料で利用できるEA「SnowTrap」について紹介します。

このEAを動かすにはチャート右上に表示される「start bidirectional」をダブルクリックし、スライドさせる必要があります。

現在値の上下に指定した間隔で予約注文が入ります。

フォーラムで公開されていたオリジナルのEAは決済後に毎回手動で設定する必要がありますが、配布されている改良版では自動化され、この作業は最初の1回で済みます。

上下に2個ずつ逆指値注文(トラップ)を設置し価格が上昇すればBuyが約定そして積み重ねをしていき、逆に価格が下降すればSellが約定同じく積み重ねされていきます。設定したpips幅が10pipsであれば10pips間隔でポジションを持ち、それぞれ全てのポジションは-10pipsで個別に損切りされます。

つまり一般的なナンピンEAの真逆の挙動になります。(含み損は抱えず順行時にのみポジションを増やす)

公式から引用

よくあるナンピンEAの類いではなく、逆行したら損切りします。
トレンドに追従してエントリーを重ねていく「ピラミッティング手法」となります。

ピラミッティングには徐々にロットを下げていく「スケールダウン」、ロットを上げていく「逆ピラミッティング」、一定のロットでエントリーする「イコールポジション」の3種類がありますが、このEAは固定ロットでエントリーしていく「イコールポジション」タイプとなります。

勝率が10%~30%というかなりの低勝率です。このような低勝率でも損失額より利益が上回っているのが凄いところですが極端に低い勝率において変動lotによる資金管理はlot肥大による維持率の低下の危険性があるため固定lotは理にかなっているとも言えます。

公式から引用

特筆すべきは取引回数が月平均3000回ほどあることと勝率が10%~30%と低いのにも関わらず利益を生み出せているところです。またドローダウンですが他の年度も考慮すると大体5%~15%に収まっています。

公式から引用

勝率が高くて悪いことはありませんがこの記事のEAは勝率10%~30%でも利益を生み出しているので資金管理さえしっかりしてればどんな手法でも利益がでるという事が容易にわかります。

公式から引用

• 配布元のページからダウンロード

パラメータ設定

SnowTrapのパラメータ

「stop_distance」を20から10に、「auto_tp」を2から1に変更して稼働しました。

10万円0.01ロット運用した結果

100,000円 → 75,000円
一ヶ月間稼働した結果、マイナス2万5千円になりました。

MT4の取引履歴

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エントリーしてから指定したPips逆行すれば損切りするので、含み損は常に同じ幅になります。
逆行したら損切りするピラミッティングなのでレンジ相場では苦戦し、証拠金を徐々に減らすことになります。

ただ、いずれ大きなトレンドは発生するので、そこに期待するのはありだと思います。
スプレッドさえ狭ければゴールドで動かしてみるのも面白そうです。

レンジ相場が続けば損切りが多くなり、チャート画面はこのようになります。

トレンドが発生し、あと少しで利益が上回って全決済される、という直前で相場が戻ってしまう事が何度もありました。
そうなると損切りが増えて、全決済されるにはさらに強いトレンドが必要になってしまいます。
トータルでは勝てるそうですが、かなり気長に見守る必要がありそうです。
ただ、資金を一気に溶かす心配の無いEAなので、その点は安心して運用が出来ます。

まとめ

大勝ちできるEAではないので、配布元で言われているようにキャッシュバック戦略としては使えると思います。
キャッシュバックサービスはTariTali(タリタリ)が一番人気です。
キャッシュバックサービスを利用した事によるデメリットはありませんので、使わないのはもったいないです。
「SnowTrap」EAもキャッシュバックを併用すれば取引による損失をある程度カバーする事が可能です。