無料EA「RailGun」を検証しました

ここでは無料で利用できるEA「RailGun」について紹介します。

RailGun(レールガン)はどんなEA?ユーロドル(EUR/USD)とポンドドル(GBP/USD)で同時運用するEAです。
同じEAをそれぞれのチャートに適用して稼働させます。

この2つの通貨ペア間の関係性を利用した手法との事で、それがどれくらい有効なのか気になる所です。
指標自動停止機能があるので自動売買を手動で停止する必要が無く、放置して運用が可能。
自動変速ナンピンマーチンという事で決まった幅や倍率でのナンピンはせず、複雑な計算の元にナンピンが行われるので他のEAとどう違うか見ものです。

２つの通貨ペアの関係を利用した独自の取引手法を採用
EAが2つの通貨ペアの関係を活用するメリットは、リスク分散、市場適応性、色々な戦略選択が可能という点です。この2通貨間（EURUSD＆GBPUSD）の関係性を利用する戦略は、リスク管理と収益最大化の両方を追求できます。

公式から引用

指標自動停止機能
この機能は、重要指標を自動で読み込み、内部アルゴリズムで取引ロジックを自動で調整します。そのため、指標前に自動的にトレードを停止したり、指標で動いてからリバを取っていくトレードなど、幅広い戦略が取れます。大きな損失を回避しつつ、期待値の高いポイントは取っていくというロジックを採用しています。また、指標前に自動的に停止を行うので、手動で自動売買を停止する必要はありません。24時間トレードも可能になり、市場の変動に迅速に対応できます。

公式から引用

トレンドなどの相場状況を自動で読み込み、回避する機能
この機能は、トレンドなど相場状況をRail Gun EAが自動で読み込み判断し、ただ停止するのではなくTP、SLの調整や内部ロジックの変更によって有利なポジションを取れるように自動で変動します。市場状況を自動的に分析し、トレンドや相場の特性を考慮してトレードを調整または回避するこの機能は、リスク最小化、安定性向上、時間節約、感情排除など多くのメリットを提供します。

公式から引用

配布元公式ページ	https://proeapapa.com/
開発者	Noymee
X(旧Twitter)	https://x.com/Noymee0215
YouTube	–

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プラットフォーム	MT4
対応通貨	EUR/USDとGBP/USD
取扱会社	XM、HFM
運用資金	10万円(0.01ロット)
口座タイプ	スタンダード口座
レバレッジ	1,000倍
想定月利	25パーセント

パラメータ設定

RailGunのパラメータ

なにもいじらずそのままの設定で稼働しました。
デフォルトでは月曜日は昼頃からエントリーが開始され、金曜は夕方頃にはエントリーが停止するようになっています。

10万円0.01ロット運用した結果

1週間で破綻しました。
10万円入金で入金ボーナス20%がついて推奨より多い12万円の資金で運用しましたが、すぐに溶けてしまいました。

稼働日	最大含み損	利益
8月13日(火)	-3,970円	1,482円
8月14日(水)	-8,228円	1,682円
8月15日(木)	-2,790円	2,300円
8月16日(金)	-10,880円	138円
8月19日(月)	-23,774円	-34円
8月20日(火)	-60,583円	-9円
8月21日(水)	-119,734円	-125,467円

120,000円→0円

こちらがその破綻した時のチャートです。

EUR/USDとGBP/USDとも戻しが弱く一方的な上昇トレンドでした。
通貨ペアを2つ同時に動かすという事は、両方ともナンピンを積んだ場合にダブルで口座資金を圧迫するという事です。
いくら自動変速ナンピンマーチンだの小細工をしても、結局はナンピンであり、トレンドに逆らえばいずれ破綻します。
この後、少し下げましたが、資金が2倍あっても耐えられていなかったと思います。

MT4の取引履歴

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まとめ

ナンピン幅は約20Pips間隔で行われていました。
週明け午前中や指標時は新規エントリーだけでなく、ナンピンもしない設計がされているようです。
0.01、0.02、0.02、0.03、0.05、0.08、0.11、0.17、0.26と約1.5倍のナンピン倍率で推移していましたが、相場によっては0.08の次がまた0.08だったりと公式で謳っているように変則的なマーチンが行われました。
これが効果的かは結果論になりますが、耐久性を高める働きをするのは間違いありません。
ただその反面、決済まで長くかかり、ポジションを何日も保有し続ける事になります。
マイナススワップを気にしたり、なかなか増えない資金に数日間モヤモヤし続ける事になるかもしれません。

RailGunの特徴のひとつとして、一般的なナンピンEAと違ってロットの多いポジションとロットの少ないポジションがプラスマイナスゼロの所で決済される「相殺決済」が組み込まれています。
ナンピンEAのデメリットは決済する時に全ての合計がプラスにならないと利確されませんが、相殺決済は一部を決済しながらなるべく全てのポジションを決済に持っていく動きをします。
相殺決済後に相場がまた逆行してしまっても、全体的なポジションは軽くなっているのですから、同じ価格に戻った時でも損失は減っている事になります。
これは聖杯ロジック搭載EAにも導入されている機能であり、なかなか一括での利確までいかない相場でも足を引っ張っているポジションが消えてくれるので、精神的な負担が和らぎます。
聖杯ロジック搭載EAの場合は相殺をプラスで利確するロジックが組まれているので、利益を出しながらの相殺決済が可能になっていておススメです。

RailGunでの履歴を見ても相殺決済が行われている事が分かります。

さらに、利益が出ている状況でもすぐには利確せず、もう片方の通貨ペアの損失ポジションとを相殺して決済するという面白い動きもします。
頻繁には行われませんが、2つの通貨ペアを同時運用しているからこそ可能な手段であり、お互いを補完し合うロジックが特徴的です。

今回検証するよりも前に2ヶ月間ほどRailGunを使っていた事があります。
前述したようにポジションを数日間保有し続ける事が多かったのですが、結果的に想定月利に近い利益を出してくれました。
その時は破綻せず、そこそこのプラスで終えました。

しばらくして似たようなEAがいくつかのYouTubeチャンネルで紹介されているのを知りました。
そのEAは「双龍」という名前でした。

双龍と同じEA疑惑

「双龍」は無料EAテンペストと同じ配布元が提供している無料EAです。

FX自動売買システムでリタイアちゃんねる(YouTubeチャンネル)

双龍もまたユーロドルとポンドドルの2通貨ペア同時運用であり、推奨資金は10万円と同じです。
異なるのは双龍がマイクロ口座にも対応している事くらいで、稼働する時間足や経済指標時には自動で止まるなど似ている部分が多かったです。

「RailGun」と「双龍」は中身が同じEAなのでは？という疑惑は、YouTubeのEA検証チャンネルはかせのFX自動売買研究所の【FX 自動売買】RailgunのEAは双龍と同じ疑惑を検証しました。という動画で検証され、名前が違うだけで同じEAであると判明しました。

ユーロドル4時間足

(はかせのFX自動売買研究所より転載)

ユーロドル1時間足

(はかせのFX自動売買研究所より転載)

もちろんポンドドルも全く同じエントリーでした。
当サイトでは「双龍」の検証は行いませんが、中身は同じなので、利用する場合は「RailGun」「双龍」どちらでもいいと思います。
ただ、双龍のほうが公式LINEで独自の相場分析により損切り判断などを伝えてくれたり、YouTubeでの収支報告や損切り謝罪動画など積極的に情報を提供しているので、なにかあった時に利用者であれば公式へ質問をしやすいかもしれません。

※RailGunは当初、2023年12月31日以降は3万円ほどの販売になる予定でしたが延長され、現在も無料で利用が可能となっている状態です。
いつ有料化するか分からないので口座だけ開設しておくのもありかと思います。

RailGunの開発者(=双龍の開発者？)が提供しているゴールドの爆益型EAであるRise up GOLDも当サイトで検証しているので是非ご覧下さい。